Blog | 2026年9月12日

ChatGPTを使っても仕事がラクにならないのはなぜ? 川崎の小さな会社で見えた3つの分かれ道

ChatGPTを触ったことはある。でも、仕事がラクになった実感はない。そんな状態から抜け出す鍵は、難しいプロンプトや新しいツールではなく、毎日の仕事の中にAIの置き場所をつくることです。

ChatGPTを使っても仕事がラクにならないのはなぜ? 川崎の小さな会社で見えた3つの分かれ道

「うちも一応、使ってはいるんですよ」。川崎市内の事業者さんとお話ししていると、最近はこの言葉をよく聞きます。

そのあとに続くのは、たいてい同じ悩みです。「使ってはいるけれど、仕事が減った実感はない」

生成AIを使う人は、もう珍しくありません。ビデオリサーチが2026年9月に公表した「ACR/ex」2026年春調査の速報値では、直近1か月に生成AIを使った人は60%。前年の38%から大きく増えています。一方で、使っていることと、日々の業務が楽になっていることは別の話です。

多くの人は「賢い検索」として使っている

同調査では、生成AIの主な利用目的として「調べ物・情報収集」が最も多く挙がっています。検索の代わりに使うことは、もちろん有効です。ただ、調べ物だけで終わると、毎日・毎週・毎月繰り返している仕事の量はほとんど変わりません。

実際の現場では、AIを開いてその場で一問聞く使い方と、繰り返す仕事に組み込む使い方の間に、大きな差があります。成果の分かれ道は、ツールの知識量よりも次の3つにあります。

分かれ道1:単発の質問で終わるか、繰り返す仕事に載せるか

困ったときだけAIに聞くと、何を聞くかを考えるところから毎回始まります。これでは、AIを使うこと自体が新しい手間になりがちです。

効果が出やすいのは、毎週・毎月必ず発生する仕事です。たとえば、報告書、お知らせ、定型的なメール返信、請求まわりの確認。手順を一度書き出し、下書き作成やチェックをAIに任せる場所を決めると、削減できる時間が毎回積み上がります。

高津区のある事業者さんでは、毎月2日かかっていた請求まわりの確認作業を、手順の整理と型づくりによって半日で終えられるようになりました。特別な仕組みを増やしたのではなく、「毎月やる仕事を一度きちんと整える」と決めたことが出発点です。

分かれ道2:自分の材料を渡しているか

「AIに聞いても一般論しか返ってこない」と感じることがあります。それは、AIに渡している材料も一般論だけになっている場合が多いからです。

過去の見積書、前年のチラシ、よくある質問への返信、議事録など、自社・自分の仕事にすでにある資料を材料にすると、答えは具体的になります。資料の整理にはNotebookLMやGemini、文章の下書きにはChatGPTやClaude、チラシやPOPの形にするにはCanvaというように、役割を分ければ十分です。

大切なのは、どのツールが一番かではありません。自分の仕事にしかない情報を、扱える形にして渡すことです。なお、顧客情報や未公開情報を使う場合は、社内ルールや各サービスの設定を確認し、必要に応じて匿名化してから扱いましょう。

分かれ道3:一人だけの技で終わるか、職場の道具にするか

社内で一人だけが使いこなしている状態は、その人が忙しくなると止まってしまいます。良い使い方を見つけたら、聞き方をメモに残す、テンプレートを一つの場所にまとめる、といった小さな共有から始めるのがおすすめです。

個人の腕前を、誰でも使える職場の道具に変える。小さな会社には、決めた日からやり方を変えやすいという強みがあります。大きな稟議や部署間調整を待たず、ひとつの業務から試せます。

明日から始めるなら、仕事を1つだけ選ぶ

  1. 今週やった仕事を10個ほど書き出す
  2. 来月も必ずやる仕事に印をつける
  3. その中から1つだけ選び、最初から最後までの手順を文章にする
  4. その手順をAIに渡し、「どこを手伝えるか」と聞く

ポイントは、手順を書き出すことです。言葉にできれば、AIに任せる部分と、人が判断する部分が見えてきます。逆に、手順をまだ説明できない仕事は、先に仕事そのものを整理する段階だと判断できます。

「使っている」から「効いている」へ

これから差になるのは、AIを使ったかどうかではありません。日々の仕事のどこに置くか、自分の材料をどれだけ渡せるか、そして誰でも再現できる形にできるか。この3点です。

「調べ物には使っているけれど、その先がわからない」という状態は、いちばん伸びしろがあります。かわさき楽AIサポートでは、川崎エリアの中小企業・個人事業主の皆さまと一緒に、無料ツールを中心に、日々の仕事で続けられる形を整えます。丸投げではなく、使えるようになるまで一緒に進めるスタイルです。

業務改善のご支援は、削減工数×月額3,000円、上限5万円の成果報酬型です。成果が出なければ費用は発生しません。初回相談は無料、川崎市内への訪問にも対応しています。

出典:ビデオリサーチ「マーケティングデータ ACR/ex 2026年春調査・速報値」(2026年9月公表)。

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