Blog | 2026年9月6日

多摩区で「はじめてのえーあい」を開催しました|AIセミナー開催報告(2026年9月5日)

「AIって、どうやって答えを出しているんだろう」。9月5日、多摩区の会議室に集まったみなさんと、そこから始めました。予定していた90分は、気づけば2時間になっていました。

多摩区で「はじめてのえーあい」を開催しました|AIセミナー開催報告(2026年9月5日)

2026年9月5日(土)、川崎市多摩区の会議室で、AIの体験セミナーを開催しました。地域のFacebookグループのみなさんが主催してくださった会です。集まってくださったのは、AIという言葉は聞いたことがあるけれど、自分では触ったことがない、という方が中心でした。

予定は10時から11時半までの90分。実際には、12時をまわるまで続きました。質問が途切れなかったからです。

最初にお伝えした、2つの約束

本題に入る前に、2つだけお願いをしました。AIを使ううえでいちばん大切なことなので、ここにも書いておきます。

ひとつめは、個人情報とお金の情報を入れないこと。氏名、住所、電話番号、メールアドレス、年齢、職歴。履歴書に書くような情報は、AIに渡さない。とくに他人の情報は絶対に入れない。事故が起きたとき、責任は入力した本人に返ってきます。口座番号やカード番号も同じです。

ふたつめは、AIの答えを丸のみしないこと。AIはずいぶん賢くなりましたが、いまでも間違えます。なぜ間違えるのかは、このあとの「仕組み」の話でご説明しました。

「AIは、考えていません」から始めました

最初のテーマは、AIがどうやって答えを出しているのか、でした。

「桃太郎は鬼ヶ島へ」と聞けば、多くの方が「鬼退治に」と続けます。子どものころから聞いてきた言葉のつながりが、頭の中にあるからです。AIも同じことをしています。膨大な文章を読み込んで、言葉と言葉のつながりを数値として持っている。そして、次に来る確率がいちばん高い言葉を選んで、並べているだけです。

つまりAIは、考えているのではなく、学んだ確率どおりに言葉を並べている。難しい文章でも簡単な文章でも、やっていることは変わりません。

この日いちばん会場がざわついたのは、全員が同じ指示をAIに送ったのに、返ってきた答えが一人ひとり違っていたときでした。理由も、確率です。くじ引きのように、ときどき2番手や3番手の言葉が選ばれる。そこから先は、まったく別の話へ転がっていきます。

ここまで分かると、「なぜAIは間違えるのか」も自然に見えてきます。AIは、インターネットや本の情報をまるごと学んでいます。その中に混ざっている間違いも、そのまま学んでしまう。「ネットの情報は信じすぎるな」と言われてきたのと同じことが、AIでも起きているだけなのです。

多摩区のAIセミナー当日。参加者がノートPCとスマートフォンを開き、講師の説明を聞いている様子
スマートフォンとノートPCをお持ちいただき、その場で手を動かしながら進めました。

間違いを減らす道具として、Gemini Notebookを

後半は、GoogleのGemini Notebook(旧NotebookLM)を扱いました。ふつうの生成AIが「世界中の情報」から答えるのに対して、Gemini Notebookは自分が渡した資料だけを読んで答えるAIです。

資料に書いていないことを聞くと、知ったかぶりをせずに「お手元のソースには含まれていません」と答えます。だから信頼できる。しかも無料で使えて、入力した内容はAIの学習に使われないと、Googleが明記しています。

会場では、家電の取扱説明書や、行政から届く書類といった身近な題材で、実際に動かしてご覧いただきました。説明書のPDFを入れておけば「蒸し方は?」と聞くだけで該当箇所を教えてくれますし、届いた書類は写真に撮って「これは何ですか。私は何をすればいいですか」と聞けます。

みなさんが持ってきた「困りごと」

最後は、お一人ずつ感想と、いま困っていることをうかがいました。どなたのものか分からない形で、出てきた種類だけご紹介します。

  • 仕事で要約に使いたいけれど、個人情報の扱いが心配
  • 家族が、他人の病気やトラブルの話をAIに入れているようで不安
  • 行政から届く書類の、堅い文章が読み解けない
  • 語学を教えているが、AIに仕事を奪われないか
  • AIでチラシを作ったが、反応が変わらない
  • AIの電力消費や、環境への負担が気になる

どれも、その場でお答えしました。共通していたのは、「使えるかどうか」ではなく「どこまで踏み込んでいいか分からない」という迷いだったように思います。線引きさえはっきりすれば、今日から使える場面はたくさんあります。

参加された方にお渡ししたもの

ご参加いただいた方には、当日の内容をまとめた振り返り資料をお渡ししました。仕組みの説明、Gemini Notebookの使い方、いただいたご質問への回答、用語集まで、あとから読み返して手を動かせる形にしてあります。

あわせてお渡ししたのが、24分の音声番組です。当日の記録をGemini Notebookに読み込ませて作った、二人の会話形式のラジオ。家事をしながら、移動しながら、聞き流すだけで振り返れます。しゃべっている二人は、実在しません。資料をひとつ入れて、ボタンを押しただけでできたものです。これ自体が、当日ご覧いただいたGemini Notebookの実物になっています。

次回は「チャットで聞く」の一歩先へ

当日いただいたご質問のひとつに、「Geminiと会話で使っているけれど、答えを記録したり、印刷したりするにはどうすればいいか」というものがありました。これを次回のテーマにします。AIに資料を作ってもらう、保存する、スライドの形に整える。「チャットで聞く」の、一歩先です。

多摩区での次回は、主催のみなさんと相談しながら準備を進めています。日程が決まりましたら、あらためてお知らせします。

それより早くAIに触れてみたい方には、10月4日(日)に溝の口で開く2つの会があります。

  • 今さら聞けないAI 4人ゼミ(15:00〜/4人限定)。実務の困りごとをひとつ持ち込んでいただき、2時間で解決の見込みまで進めます。経営者・個人事業主の方向けです。
  • 日曜日のパパのリスキリング(10:00〜/4人限定)。子育て世代のパパのための、家庭にも仕事にも役立つAI入門です。スマートフォンだけで参加できます。

9月5日の開催概要と当日の写真は、多摩区AIワークショップのページにも残しています。ほかの講座はAI研修・セミナーの一覧からご覧ください。

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次のセミナーで、お会いしましょう。

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