Blog | 2026年8月4日
グルメサイトの月額、このまま払い続けますか?|川崎の天ぷら店が自社サイトを持った理由
「グルメサイトに毎月払っているけれど、これって効いているのだろうか」。飲食店の方から、この相談をよくいただきます。今回、川崎市多摩区の天ぷら店で公式サイトの運用が始まりました。掲載をやめる・やめないの前に、何をしておくべきかをまとめます。
飲食店の集客は、長いあいだグルメサイトが担ってきました。載せておけば見てもらえる、予約も入る。ありがたい仕組みです。ただ、掲載料を払い続けるうちに、こんな気持ちになっていないでしょうか。
「この費用に見合うだけ、お客様は来ているのだろうか」。そして、もうひとつ。「掲載をやめた瞬間、うちはお客様からどう見えるのだろうか」。
この2つ目が、実はいちばん大事なところです。
掲載をやめると、ゼロに戻ってしまう構造
グルメサイトのページが検索で上のほうに出るのは、そのグルメサイト自体が長年かけて積み上げた評価によるものです。お店が積み上げた評価ではありません。
そのため、掲載をやめると、そこにあった集客の入口はまるごと消えます。しかも、その評価を自社のホームページへ引き継ぐことは、基本的にできません。ここは、はっきりお伝えしておくべきところだと考えています。「自社サイトを作れば、そのぶんの集客が移ってくる」——そうはならないのです。
だから、いきなり解約しない
川崎市多摩区・読売ランド前駅にある「天ぷらと鎌倉野菜 みやび」様では、次の順番で進めています。
- まず自社サイトとGoogleビジネスプロフィールを整える(お店の名前・住所・電話番号・営業時間・メニューを一致させる)
- 3か月ほど、検索と来店の数字を見る(どんな言葉で探されているか、何人が見に来たか)
- そのうえで、掲載料に見合っているかを判断する
先に自分の足場を作ってから、依存を減らしていく。これなら、途中でお客様の流れが途切れません。
数字を見て、わかったこと
運用を始めてわかったのは、探され方が想像と違うということでした。
- 検索の約6割が「お店の名前」での検索。すでにお店を知っている方が、メニューや場所を確かめに来ています
- いちばん開かれているのは「メニュー」。他の検索の約2倍の反応がありました
- 新しいお客様の入口は「駅名+天ぷら」。読売ランド前・向ヶ丘遊園・登戸といった検索で、いずれも3〜5位に表示されています
つまり、まず手を入れるべきはメニューページでした。「かっこいいトップページ」ではありません。数字を見ないと、ここは間違えます。
メニューは、印刷物とホームページが同時に新しくなる
みやび様では、ホームページより先に、メニュー表を自分で作って印刷できる仕組みを使っていただいていました。弊社のMenuPrint(メニュープリント)というサービスで、スマホからメニュー名と価格を打ち替えて、コンビニのコピー機でA4に印刷できます。季節の食材や日替わりが多いお店ほど、外注に出さず自分で直せることが効きます。
公式サイトのメニューは、このMenuPrintのデータをそのまま読んでいます。つまり、店内で配るメニュー表を新しくすると、ホームページのメニューも新しくなります。二か所を別々に直す必要がありません。
飲食店のホームページで、いちばん古くなりやすいのがメニューと価格です。ここが自動で追いつく形になっているかどうかは、長く運用するうえで地味に大きな差になります。
正直に書いておきたい、つまずき
運用のなかで、実際に事故がありました。お店側でメニューの価格を改定したのに、その変更がホームページに約3か月反映されないままになっていたのです。原因は、ホームページが参照していたデータの置き場所がずれていたことでした。
現在は、サイトを更新するたびにお店側の最新メニューを自動で取ってくる形に作り替え、再発しないようにしています。
ホームページは、作って納品したら終わりではありません。古い情報が載ったままのサイトは、無いよりも信用を損ねます。更新が続く仕組みまで含めて、はじめてホームページです。
まとめ:判断するために、まず足場をつくる
グルメサイトをやめるべきかどうかは、数字を見ないと決められません。そして数字を見るためには、自社サイトとGoogleビジネスプロフィールという「自分の足場」が先に必要です。
みやび様では、この足場のうえに、次はネット予約の仕組みを載せました。月額をかけずに予約を受けられるようにした話は、別の記事でくわしくお伝えしています。取り組み全体の流れは、活用事例にまとめました。
ホームページを持つべきか、いまのままでよいか。まずは、いまお店がどう見られているかを一緒に確認するところから始めましょう。
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