お悩み解決 / 美容室・サロン
施術中に電話が鳴って手が止まる|かかってくる本数そのものを減らす3ステップ
カラー剤を塗っている最中、指名のお客様と話している最中に電話が鳴る。出れば手が止まり、出なければ気になる。電話の多さは、実は「電話でしか答えられないことが多い」というお店の状態が原因です。
こんな状態、ありませんか?
施術中に電話が鳴ると、手袋を外し、手を拭き、お客様に断ってから受話器を取ることになります。用件の多くは「今日は何時までですか」「駐車場はありますか」「カットはいくらですか」といった、答えが決まっていることです。1本あたりは2〜3分でも、中断のたびに手元の作業がリセットされ、戻るまでにさらに数分かかります。出られなかったときは折り返しが必要で、それも思い出したときにはもう夕方。目の前のお客様にも申し訳なく、けれど電話を無視するわけにもいかない、という板挟みが毎日続きます。
こう変わります
電話の大半を占めていた「営業時間」「場所」「料金」「今日空いてますか」が、お客様が自分で見て解決できる状態になります。人が出る電話は、変更・相談・急ぎの用件だけに絞られます。施術の中断は目に見えて減り、出られなかったぶんも留守番電話の案内文からLINEや予約ページに流れるので、折り返しの山も小さくなります。かける側にとっても、待たされずその場で答えが分かるほうが快適です。
やり方(Googleビジネスプロフィール(無料)/LINE公式アカウント(無料枠)/スマホの留守番電話/無料AI(ChatGPT・Gemini・Claude))
- 1週間、かかってきた電話を一行だけメモします。書くのは「時刻」と「用件を3〜5文字で」だけです。「17:20 営業時間」「11:05 予約変更」「14:40 料金」といった具合で、スマホのメモアプリでも、レジ横に置いたメモ用紙でも構いません。きれいに書こうとすると続かないので、単語だけと決めてください。1週間で20〜50行ほどたまります。この記録が無いまま対策を始めると、たいてい「いちばん多い用件」を勘で外します。実際にやってみると、予約そのものより「場所・駐車場・営業時間」の確認が多かった、という結果はとてもよくあります。
- たまったメモを無料AIに渡して、電話を3つに仕分けてもらいます。無料AI(ChatGPT/Gemini/Claude)を開いて、次のように頼んでください。「小さなサロンを少人数で運営しています。以下は1週間ぶんの、かかってきた電話の時刻と用件のメモです。①用件を分類して、多い順に件数を出してください。②そのうえで『掲示や自動応答で先回りして答えられるもの』『折り返しで十分なもの』『その場で人が出る必要があるもの』の3つに分けてください。③1つめのグループについて、店頭とネットのどちらに何を書けば電話が減るかを、具体的な文面つきで提案してください。判断に迷うものは決めつけず、確認したい点として挙げてください。」お客様の氏名が混ざっていたら、貼る前に「Aさん」に置き換えてください。電話番号はそもそもメモに書かないようにします。
- 「先回りして答えられるもの」を、お客様が最初に見る場所に置きます。多くの人は電話をかける前にスマホで店名を検索するので、まずGoogleビジネスプロフィール(無料)の営業時間・定休日・住所・駐車場の有無・料金の目安を埋めます。ここが空欄だと、確認のために電話がかかってきます。次にLINE公式アカウントの無料枠で、友だち追加直後に自動で送られる「応答メッセージ」に、よくある質問の答えと予約ページのリンクを入れます。最後に留守番電話のメッセージを「ただいま施術中です。ご予約の変更は◯◯(LINEまたは予約ページ)から24時間承っています。お急ぎの方はメッセージをどうぞ」に差し替えます。掲示用の文面やLINEの自動応答文は、さきほどの分類結果をそのまま無料AIに渡して「お客様が読んで感じよく受け取れる文章にしてください」と頼めば、数分でひととおり作れます。
電話をゼロにしようとしないでください。年配のお客様や、急な変更をどうしても声で伝えたい方は必ずいます。目指すのは「答えが決まっている電話を減らして、人が出るべき電話に落ち着いて出られる状態」です。留守番電話にする時間帯を決める場合も、「◯時〜◯時は施術に集中しています」と正直に掲示したほうが、無言で出ないよりずっと印象が良くなります。
数字でイメージ
たとえば1日に電話が8本、うち5本が営業時間・場所・料金の確認だとします。1本の応対が2分でも、施術を中断して元の手順に戻るまでを含めると実質5分。5本で1日25分、月に換算すると約10時間です。Googleビジネスプロフィールの記入とLINEの自動応答の設定にかかる時間は、合わせて1〜2時間ほど。留守番電話のメッセージ差し替えは5分で終わります。初月で元が取れる計算になります。
ありがちな失敗・注意点
- Googleビジネスプロフィールの営業時間を更新しないまま放置すると、かえって問い合わせと行き違いが増えます。臨時休業や年末年始は、その都度直してください。ここは電話の本数に直結します。
- LINEの自動応答に情報を詰め込みすぎると読まれません。最初に返すメッセージは、よくある質問3つと予約リンクだけに絞り、残りは「よくある質問」のメニューに逃がすほうが伝わります。
- 留守番電話を設定しただけで案内文を変えないと、「留守電にしても意味がなかった」で終わります。折り返し以外の行き先(LINE・予約ページ)を必ず声で案内してください。
- スタッフに「電話は出なくていい」とだけ伝えると、判断に迷って結局全部出てしまいます。『変更・相談・急ぎは出る、それ以外は留守電に任せる』のように、出る用件のほうを決めて共有してください。
もう一歩:さらに深掘りするAIプロンプト
慣れてきたら、次のように聞くと一歩踏み込めます。
小さなサロンを少人数で運営しており、施術中に電話が鳴って手が止まることに困っています。(1)よくある問い合わせを想定して分類し、(2)そのうちGoogleビジネスプロフィール・LINE公式アカウント・店頭掲示のどこに何を書けば電話が減るかを、それぞれの文面つきで提案し、(3)留守番電話の案内メッセージの読み上げ用の文面(30秒以内)を作ってください。読む人はパソコンが得意でないスタッフを想定し、専門用語には一言の説明を添えてください。
まとめ
電話が多いのは、対応が遅いからでも人手が足りないからでもなく、電話でしか答えが手に入らない状態になっているからです。答えが決まっていることを先に掲示しておくだけで、鳴る回数そのものが減ります。まずは1週間、用件を一行メモするところから始めてみてください。
よくある質問
電話に出ないと失礼になりませんか?
出ないことより、案内がないことのほうが不親切に受け取られます。留守番電話やLINEの自動応答で「今は施術中であること」「いつ・どこで用が足せるか」が伝われば、多くの方は納得します。むしろ施術中に慌てて出て早口で終わらせるより、目の前のお客様にも電話のお客様にも誠実な対応になります。
LINE公式アカウントは無料で使えますか?
無料の枠があり、友だち追加時の応答メッセージやよくある質問の設定は無料枠の範囲で使えます。無料枠を超えるのは、こちらから一斉配信するメッセージの通数が多くなった場合です。今回の使い方は自動で返す設定が中心なので、まずは無料のまま始めて問題ありません。料金の条件は変わることがあるので、申し込み前に公式の案内をご確認ください。
1週間もメモを取る余裕がありません。
3日でも構いません。目的は正確な統計ではなく「いちばん多い用件を勘で外さない」ことです。3日ぶんでも、営業時間や場所の確認が上位に来ることはすぐ分かります。ただし曜日で傾向が変わるお店(週末だけ問い合わせが増えるなど)は、土日を含む期間で取ってください。
あわせて読みたい
- 美容室のブログが書けない悩みを解消。1記事30分→5分にする下書きのコツ
- サロンのInstagram集客が続かない人へ。投稿文づくりを月10時間減らすコツ
- 美容室の手書きカルテに疲れたら。記入を1件10分→2分にする音声入力のコツ
- 「誰に来てほしいか分からない」サロンへ|AIで“理想のお客さん像”を言葉にする方法
- 新規は来るのに常連が増えない美容室へ|“もう一度来てもらう”仕掛けをAIで作る方法
- 「予約がダブった」をゼロに。紙の台帳とLINEに散った予約を1つにまとめる3ステップ
実際の事例
同じ業種で、無料ツールを使って実際に成果を出した事例があります。あわせてご覧ください。
川崎の美容室オーナーがAIプロンプトに悩み、講座受講で業務効率化に成功 →
関連リンク
First Step
「自分でもやってみたいけど、最初だけ教えてほしい」という方へ。
川崎の中小企業・お店・ご家庭を、無料ツール中心でいっしょに整理します。オンライン相談OK・初回相談は無料。無理な売り込みはしません。
初回無料相談