お悩み解決 / 小売店

「あれどこ置いたっけ」が多いお店へ|置き場を決めるだけで探す時間を減らす手順

レジ袋の替え、値札のホルダー、脚立、セロテープ。使うたびに探している気がする。散らかっているのが悪いのは分かっていても、片づける時間がまとまって取れない、というお店は多いです。

こんな状態、ありませんか?

接客の途中で「あれ、どこに置いたっけ」と手が止まる。スタッフから「これどこですか」と聞かれて、その都度自分が探しに行く。バックヤードの棚は、上のほうに何が入っているか自分でも分からない箱が積んである。一度きれいに片づけたことはあるけれど、忙しい週をひとつ挟んだら元に戻ってしまった。1回あたりは数十秒から数分の話なので大ごとには感じませんが、1日に10回あれば毎日20〜30分、1か月なら10時間を超えます。しかも探している間はお客様を待たせているので、時間以上に気持ちが削られます。

こう変わります

「あれどこ?」と聞かれたときに、その場で「棚の右上、ラベルに書いてある」と答えられるようになります。自分が探しに行かなくてよくなるので、接客の途中で手が止まりません。よく使う10〜15点の置き場を決めるだけでも、探す回数はかなり減ります。1日15分を1週間で、店の主要な物はだいたい住所が決まります。片づけの効果は「きれいになった」だけでは続きませんが、「探す時間が減った」「聞かれる回数が減った」という手応えが出ると、スタッフも戻す側に回ってくれます。

やり方(スマホのカメラとメモアプリ+無料AI(ChatGPT・Gemini・Claude)+テープと油性ペン(ラベルを作るならCanvaの無料プランでも可))

  1. 3日間、「探した物」だけをスマホにメモします。片づけから始めないのがコツです。どこが散らかっているかは見れば分かりますが、「どれを探しているか」は記録しないと分かりません。やることは簡単で、探し物をするたびにスマホのメモへ物の名前を一行足すだけです。「セロテープ」「替えのレシート紙」「脚立」といった単語だけで構いません。スタッフにも協力してもらう場合は、レジ横にメモ用紙を置いて「探した物があったら書いて」と伝えるだけでも集まります。3日でだいたい20〜40行になります。同じ物が何度も出てくるはずで、その回数の多い物こそが、置き場を決める価値のある物です。ついでに、バックヤードの棚と作業台をスマホで撮っておくと、次のステップで手順を考えるときに役立ちます。
  2. メモを無料AIに貼って、置き場の割り当てとラベルの文言を作ってもらいます。無料AI(ChatGPT/Gemini/Claude)を開いて、次のように頼んでください。「小さな小売店を切り盛りしています。以下は3日間、店の中で探し物をするたびに書き留めた物のリストです。①同じ物をまとめて、探した回数の多い順に並べてください。②それぞれについて『使う場所のすぐ近くに置くべき物』『まとめて1か所に集めるべき物』『そもそも店に置かなくてよさそうな物』の3つに分類し、理由を一言添えてください。③置き場を決める物については、誰が見ても戻せるように棚に貼るラベルの文言を、10文字以内で提案してください。判断に迷うものは決めつけず、確認したい点として挙げてください。」写真も一緒に渡せる場合は、バックヤードの棚の写真を添えて「この棚のどの段に何を置くと動きが短くなるか案をください」と続けて聞くと、より具体的な案が返ってきます。お客様の預かり品やお名前が写り込んでいる写真は使わないでください。
  3. 1日15分だけ時間を取って、上位から順に置き場を決めてラベルを貼ります。全部を一日でやろうとしないでください。閉店後の15分と決めて、AIが並べた上位の物から3〜5点ずつ片づけます。手順は3つだけです。(1)その物を置く段を決める。(2)テープと油性ペンで名前を書いて、棚の側に貼る。凝ったラベルは後回しで構いません。(3)今そこにある関係ない物を、その場でどけるか捨てるか決める。この(3)を飛ばすと、翌週には別の物が入り込んで元に戻ります。1週間続けると、よく探していた物の置き場はひととおり決まります。最後に、決めた置き場の一覧をスマホで撮ってスタッフに共有しておくと、休みの日の問い合わせも減ります。

ラベルは「戻す人が読む物」なので、店主にしか分からない略語は避けてください。「レシート紙(レジ用)」のように、初めて入ったアルバイトでも判断できる言葉にします。また、置き場が決まっていない物を見つけたときに「とりあえず箱」を作ると、そこが新しいブラックホールになります。作る場合は、中身を月に一度は空にすると決めておいてください。

まとめ

散らかりは根性の問題ではなく、物に住所が決まっていないだけのことが多いです。まず3日だけ「探した物」を書き留めて、多いものから順に置き場を決めてみてください。1日15分で十分に前へ進みます。

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